社長挨拶

ジェクスヴァルは、難治・希少疾患1)に注力した研究開発型の創薬ベンチャーとして、2018年に湘南ヘルスイノベーションパークにおいて事業を開始しました。

「患者さんのために」を念頭に、創薬研究に長く、そして一途に取り組んでまいりましたが、患者団体が主催する希少疾患の国際学会に出席してはじめて、希少疾患患者のみなさんとそのご家族が直面する「医薬品アクセス2)」の課題の深刻さを肌で感じ、思いを同じくする職場の仲間とともに起業いたしました。

設立以来、国内外の患者団体のみなさんや、医療従事者、各領域の専門家、投資家のみなさんに支えられてきました。常に「患者さんファースト」を心がけてグローバルな一つのチームとして新薬の創出に取り組んでいます。2021年には豪州に臨床開発のための子会社を設立し、現在は、第II相試験の準備をすすめています。

近年、米国での承認薬のおよそ半分以上が希少疾患の治療薬となっていますが、それでも希少疾患の9割にはまだ治療薬がないという厳しい現実があります。製薬業界には数多くの良質な薬の原石が眠っている、とわたしたちは考えます。その隠れたポテンシャル(価値)を独自の技術で効率的に掘り起こし、さらに磨き上げることで、より早く患者さんの求めている医薬品をお届けし、医薬品業界のサーキュラー・エコノミーを実現することができると信じています。

Purposed to Repurpose®。決して誰も取り残されることなく、必要としているすべての人に革新的な医薬品が行きわたる社会の実現、それがわたしたちのパーパス(こころざし)です。

2024年5月
株式会社 ジェクスヴァル 代表取締役  加藤 珠蘭

1)希少疾患: 国によって定義される患者数が異なり、日本では、人口1.3億人として50,000人未満(すなわち10,000人あたり4人)、米国では、人口3.3億人として200,000人未満(すなわち10,000人あたり6人程度)、欧州では、人口5.1億人として250,000人未満(すなわち10,000人あたりに5人)となります。全世界の患者数は3億人を超え、その多くが子供です。7000種類あると言われていますが、いまだ、そのほとんどにお薬がありません。
2)医薬品アクセス:Access to Medicine. 「医薬品アクセス問題」とは、必要としているひとにおくすりが行き渡らない状態のことを指します。

企業理念

VISION & MISSION

お薬を必要とするすべての人に

ジェクスヴァルは

お薬を必要とするすべての人に
笑顔希望をお届けしたい

そう考えています


Our VISION

難病・希少疾患の患者さんやそのご家族に

ジェクスヴァルは常に患者さんファーストで
よりよいお薬を待っている
難病・希少疾患の患者さんやそのご家族に

1日も早く 革新的で 費用対効果の高い
お薬をお届することを目指しています

Our MISSION

Purposed to Repurpose

世の中に眠る「もったいない」お薬の種から
新しい価値を見つけ出して
難病・希少疾患と向き合う患者さんとそのご家族に
一日でも早くお薬をお届けする

それが GEXValの志 です


Our STRATEGY

「希少疾患(難病)には薬がまだまだ足りない」

希少疾患とは
まれに発生する病気のことで国によって定義される患者数が異なります

  • 日本の場合、発生頻度が10,000人あたり4人未満、
    つまり患者数は人口1.3億人として50,000人に満たないことになります
  • 米国 の場合、発生頻度が10,000人あたりおよそ6人以下、
    つまり患者数は、人口3.3億人として200,000人に満たない計算です
  • 欧州の場合、発生頻度がおよそ10,000人あたり5人未満、
    つまり患者数は、人口5.1億人として250,000人に満たないという計算です
7000種もある
希少疾患のうち
わずか5%にしか薬がない
10人に1人は
何かしらの希少疾患を有する
多くが遺伝子
の変化による
500以上の臨床試験が
実施されており
承認薬の過半数(31)は

希少疾患用 (2020年)
細胞や遺伝子治療など
高額な治療法では
誰もがアクセス
できるわけではない

希少疾患用の医薬品開発は従来のR&Dモデルよりもリパーパシング創薬で


従来のゼロから始める
de novo 創薬

リパーパシング創薬
成功確率低い高い
開発時間長い短い
開発コスト高い低い

ドラッグリパーパシングで希少疾患にお薬を

私たちが取り組んでいる課題

社名の由来

創薬の過程では多くの化合物が生み出され、その中のほんの一握りが薬まで到達するのみで、ほとんどの化合物は世に出ることなく埋もれてしまいます。しかし、それらの中には高い可能性を秘めたものも少なからず存在します。リポジショニング研究を通してそのような魅力的な化合物を見出し、新たな価値を育てていく、Generate Extra Value からGEXVal の名前は生まれました。

Generate Extra Value

常に患者さんファーストで、難治・希少疾患の患者さんの
QoL (Qualify of Life) 向上のため、革新的で費用対効果の高い
治療薬をお届けすることを目指します。

ロゴに込めた思い

コーポレートシンボル

日本の伝統的な飾り紐である水引きで編んだ蝶をモチーフにあしらいました。水引は七世紀頃に随から伝わったと言われており、その後日本で贈答品の装飾用に独自の発展を遂げたものです。

水引きの結び方の1つに、お守り袋に用いられる叶結びという結び方があります。表側は「口」、裏側は「十」の形になっており、二つを合わせると「叶」の文字になります。

患者さんに一日も早くお薬を届けたい。そんな願いが叶うようにという想いが込められています。

コーポレートカラー

ジェクスヴァルのコーポレートカラーは小紫(こむらさき)です。GEXValの重点プロジェクトが対象としている希少疾患の患者団体が紫色をシンボルカラーに起用していること、GEXValがロゴに起用した蝶に「コムラサキ」という名前の蝶がいることから、この色をコーポレートカラーに選びました。

小紫は、植物のコムラサキの実のような渋めの濃い紫色です。 日本の古典的な色で、七世紀半ばの日本書紀にも記載されている、日本の冠位「七色十三階冠(ななしきじゅうさんかいかん)」に配される高貴な色です。

蝶のコムラサキ
(学名:Apatura metis substituta

コムラサキは、タテハチョウ科コムラサキ亜科の蝶で、別名「Freyer’s purple emperor」とも呼ばれます。一見茶色い地味な蝶ですが、午後から夕方にかけて活発に飛び回る時に、雄の羽の内側の鱗粉が光の加減で鮮やかな紫色の光を放つことからこの名がつきました。

日本では北海道から九州にかけてほぼ全国に分布しますが、私たちのオフィスのある神奈川県では、レッドデータブックに記載される絶滅危惧種となっています。

植物のコムラサキ
(学名:Callicarpa dichotoma

コムラサキは、シソ目クマツヅラ科ムラサキシキブ属の植物で、別名「小式部(コシキブ)」とも呼ばれています。台湾、中国の暖帯から亜熱帯にかけて分布し、日本では本州以南から琉球列島で見られます。

同属の紫式部(ムラサキシキブ)」を小さくしたような様子からこの名前がつけられたようですが、実はコムラサキの方が豪華に鈴なりの紫色の実をつけます。

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