第三者割当増資を実施しました~豪州での開発の加速とパイプライン追加に向けて~

株式会社ジェクスヴァル
2023年12月4日

難治・希少疾患*治療薬の開発に注力した創薬ベンチャーである株式会社ジェクスヴァル(代表取締役社長:加藤珠蘭、所在地:神奈川県藤沢市)は、このたび第三者割当増資により、総額約4.5億円を調達したことをお知らせ致します。

今回の増資の目的は、豪州で実施している第I相試験のマイルストーン達成を受けて、新たな適応症でパイプラインを追加し、開発の加速と、候補化合物の価値と事業の拡大を実現するためになります。本Cラウンドでは、新たにアクシル・キャピタル、UTC インベストメント (ソウル、韓国)、大分ベンチャーキャピタルやその他新規投資家の参加に加え、既存投資家である三菱UFJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタルが参画しております。

アクシル・キャピタルの清田晃央博士は、「今回、ジェクスヴァル社の事業に参加できることを、大変嬉しく思います。希少疾患*は一般に、大手製薬企業が初期開発に取り組むことが難しく、治療薬の開発が遅れがちな分野です。中でも遺伝性の希少疾患は幼少期から発症し、患者さんとそのご家族が一生向き合わなければならない疾患が多いです。大手製薬企業の高品質で有望な未活用アセットをリパーパスし、希少疾患向けに再開発するというジェクスヴァル社のアプローチは、こうした患者さんに速やかに治療薬を提供できる、大きな希望になるといえます。同社の化合物に対する目利き力、堅実な新薬開発力に期待しております。」と述べています。

また、UTCインベストメントのセヨン・キム代表は、「わたしたちは、韓国のソウルを拠点に1988に設立されたベンチャーキャピタルです。韓国、日本を含むアジア諸国を中心に、グローバルに投資を行っています。バイオ/ヘルスケア、ライフスタイル、IT/半導体などの分野での積極的なバリューアップを通じて、投資先企業の能力の強化とさらなる成長機会の確保に注力しています。本投資を通じて、特に韓国と日本のヘルスケアのエコシステムの強化に貢献できることを嬉しく思います」と述べています。

当社、代表取締役社長(創業者)である加藤珠蘭博士は、「国内外の患者団体、お医者様方、投資家ほか幅広い皆様からの継続的なご支援、感謝申し上げます。希少疾患*は、全世界で4億人の患者がいるとされますが、わずか5%にしか治療薬がありません**。わたしたちは、製薬業界に眠る良質な薬の原石の隠れたポテンシャルを、AIを活用した独自の技術で掘り起こし、効率的に臨床開発を行うことで高い生産性を実現し、必要とするみなさんが利用できるくすりの創出と、持続可能なサーキュラー・エコノミー型の創薬モデルの確立を目指しています。Purposed to Repurpose®. 誰ひとり取り残されることがないよう、革新的な新薬を一日も早く届けることが私たちの使命であり、希少疾患*と向き合う患者さんとそのご家族にとって大切なことと考えています。」と述べています。

*:患者数が少ない疾患のことで、国によって定義が異なり、例えば、欧州では1万人あたり5人未満の疾患、米国では患者数が20万人に達しない疾患、本邦では国内患者数が5万人に達しない疾患を指す。

- 欧州    Orphanet       https://www.orpha.net/consor/cgi-bin/index.php
- 米国  NORD  https://rarediseases.org/about/
- 日本   厚生労働省 希少疾病用医薬品政策ページより 医薬品医療機器法第77条の2 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000068484.html
- 難病情報センター  https://www.nanbyou.or.jp/            
**: PhRMA, 2022, A Decade of Innovation in Rare Diseasesより

本件に関するお問い合わせ:
アクシル・キャピタル  https://www.axilcapital.com/inquiries
三菱UFJキャピタル 企画部   03-5205-8581
大分ベンチャーキャピタル   097-543-1919 (電話)   097-543-9191 (Fax)
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UTC インベストメント  utc@utc.co.kr
株式会社ジェクスヴァル  info@gexval.com

  以上